【第5章】ヤフオクでの無在庫方法

 

 

【ヤフオクの傾向と特徴】

 

メルカリの販売と一緒に利用することをおすすめするのがオークションサイト であるヤフオク。

オークションサイトとしては老舗であり、スマホアプリが登場する以前より人 気のあるサービスです。

 

最近ではヤフオクもスマホアプリで利用することができるようになったためユーザー数は国内のフリマアプリ、オークションサイトの中では断トツです。

 

そんなヤフオクは適切な商材を販売することで、メルカリでは不可能な売り上 げを出すことも可能であり、ヤフオクでの出店で企業として成り立っている 会社も多数存在しています。

 

しかし、販売する商材を間違えてしまうと絶望的に売れないのも、ヤフオクの特 徴でもあり、新規参入の人気がない要因でしょう。

 

しっかりとヤフオクの傾向や販売方法を頭に入れて、メルカリ以外にも売り上 げが出せる場所、ネットショップへ垂直展開していけるプラットフォームとし て活用していきましょう。

 

また、後述しますが、無料の公式出品ツールも利用が可能なため、PC1台で気軽に管理できるのも嬉しい点です。

 

 

 

 

【豊富なカテゴリー】

 

ヤフオクのカテゴリー量はメルカリなどに比べると、非常に豊富に展開されて おり、商品を購入する側以外にも、販売する私たちも嬉しいですね。

 

カテゴリー選択時、大カテゴリーだけでもこれだけのカテゴリーが用意されて います。

 

更にそこから中カテゴリーのレディースファッションだけでもおよそ 35 カテゴ リーにも分けられています。

では、これが何故販売者には好都合なのかわかりますか?

 

それは、カテゴリーを分ければ分けるだけ出品する商品が分散され、1カテゴリ ーあたりの総出品数が減り、購入者に露出される可能性が高まるからなのです。

 

つまり、iPhoneX のカテゴリーしか選択できない場合、手帳型ケースもハード ケースもソフトケースも全てが同じ場所に出品することになってしまいますが、 カテゴリーを更に分けることでカテゴリー毎の出品数が分散されます。

 

 

 

 

【オークション・フリマの2通り】

 

ヤフオクはオークションサイトなので別の利用者と価格を競り合って購入するのが基本でした。

 

しかし、フリマアプリ参入によりヤフオクも、定額で出品するフリマ出品というサービスを開始したのです。

 

このフリマ出品は手数料 10%と通常 8.64%の手数料より若干高めですが、月額462円の利用料を支払わずにヤフオクで出品が可能になります。

 

しかし、フリマ出品は様々な機能が若干制限されることになるため、ビジネスとしてヤフオクで販売する場合はフリマ出品を利用するメリットは感じられません。

 

月額利用料をどうしても支払いたくない方や、ヤフオクで出品を行う頻度が月に1回程度の方のように趣味程度でヤフオクを利用する方にはいいかもしれませんね。

 

これを読んでいる方は、基本的にはオークション出品を活用しましょう。

 

 

 

 

【ユーザーの質が良い】

 

ヤフオク利用者とメルカリ利用者では明らかにユーザーの質が違います。それ は出品者、購入者問わずヤフオク全体で言えることです。

 

中には難しい方や理不尽な要求をしてくる方もいますが、ヤフオクは基本的に ユーザーの質が良いです。

 

一方で、あまり言いたくはないのですが、メルカリは非常にユーザーの質が悪く、 誠意のある対応を心掛けている場合でも度々トラブルに巻き込まれてしまうこ とがあります。

 

これは、両者で出品、購入するまでに行う準備などの手軽さでこのような現象が起きており、販売者が対策できるものではありません。

 

誠意のある対応を行う以外に本当に対策はないのですが、このような傾向にあるということだけでも頭に入れておいてください。

 

また、メルカリは取引完了時にお互いがそれぞれ評価を入力することで公開され、変更は不可となっています。

 

しかし、ヤフオクの場合はそれぞれが好きなタイミングで評価を行うことができ、更に相手の評価次第で再度評価を変更することができるのです。

 

そのため、理不尽な相手に悪い評価を付けた場合、こちらに非がなくても報復で悪い評価を付けられることがあります。

 

この報復評価ができてしまうのはよろしくないのですが、このおかげで無茶な行動を起こす方が少ないのもまた事実です。

 

 

 

 

【送料別だから実質高く売れる】

 

これはヤフオクで販売を行う上で、かなり大きいメリットとなっています。

 

近年、ネットで物販ができるサイトは送料を出品者が負担することが当たり前だという感覚が根づいています。(メルカリから始まった暗黙の了解)

 

しかし、その感覚が根づく随分前からヤフオクのサービスは行われており、ヤフオク内での送料は購入者が負担するというのが現在でも深く根づいています。

 

メルカリ

メルカリで 1000 円の商品を出品した場合

1000 円-手数料 100 円-仕入れ値-送料=利益

 

ヤフオク

ヤフオクで同じく 1000 円の商品を出品した場合 1000 円-手数料 86 円-仕入れ値=利益

 

このように同じ値段で販売した場合でも、手数料の低さと送料を負担しなくてもいいことから、確実にヤフオクの方が純利益が高くなります。

 

もちろんメルカリにはメルカリのメリットが多数ありますので、第1章のメルカリ編をご参考ください。

 

私は個人的にメルカリで販売する方が多くのメリットがあると思っています。

 

 

 

 

【ヤフオクで売れやすい商品】

 

ヤフオク利用者は基本的に男性が多く、年齢層が高めです。若い女性ユーザーが多いメルカリとは完全に対照的と言えるでしょう。

 

そのため、メルカリのように女性向け商品ではなく、30代以上の男性が好みそうな商品をメインに販売していくことで非常に販売のパフォーマンスを上げる ことができます。

 

個人的な考えでは、レザーや本革、合皮など素材がはっきりしており、シンプルな商品が売れやすいように感じます。実際に私もこれらの特徴がある商品を数

 

百点ほど販売中ですが、時期などによってはかなりの数が1日で売れていきま す。

 

また、若い女性向け商品ではなく、対象年齢層が高めの女性商品も、男性ほどではありませんがメルカリより売れやすい傾向にあります。

 

一例として、デザイン以上に機能性を重視した、レディースのハンドバッグや財布などが売れやすいでしょう。

 

完全に若者向け商品はヤフオクではかなり相性が悪ため、メルカリとヤフオクのどちらが自分に向いているのかをしっかり考えてみてください。

 

もちろんそれぞれで売れやすい商品を販売することで売り上げを大きく出すことも期待できます。

 

 

 

 

【有料オプションが存在する】

 

ヤフオクには有料オプションが存在しています。その中でも使う機会が特に多いのが、商品の検索結果を上位にあげるオプションです。

 

このオプション料を多く支払えば支払うほど上位へと表示され、カテゴリ別に上位表示を取り合います。

 

人気のカテゴリーであればあるほど、1 位表示の料金が高くなり、その逆に人気がないカテゴリーは安価で 1 位表示が可能です。

 

1 位表示は 30 円~1000 円程度と非常にピンキリであり、もし自分が出品しているカテゴリーで1~5位表示に必要な金額が 100 円未満あれば使用するのも1つの手段になります。

 

販売価格が高ければ 100 円以上を支払っても結果的には売り上げが伸びることもありますが、技術が必要となるでしょう。

 

その辺りの技術は、後述するヤフオク SEO でご紹介しますのでぜひご参考ください。

 

ちなみに有料オプションは 1 日辺りの費用が発生します。1 位表示に50円必要だとして、5 日間の出品期間であれば、50 円×5 日間で総額 250 円が必要となり ます。

 

ここを間違えて利用してしまう方もいるようなのでくれぐれも注意してください。

 

 

 

 

【ヤフオクの厳しさと対策】

 

ヤフオクの特徴がわかったところで次はヤフオクはどのくらいユーザーに厳しいのかを解説していきます。

ヤフオクに嫌われないためにも適切な距離を知り、対策を行いながら利用することで不幸な事態が起こることを未然に防ぎましょう。

 

 

メルカリより規制が厳しい

一般的にヤフオクはメルカリよりも規制が厳しいと言われています。

 

スパム行為や迷惑行為などを行うと比較的簡単にアカウントが凍結され二度とヤフオクを利用できないようになってしまいます。

 

しかし、規制が厳しいと言ってもビジネス利用を許可しているためか、ツールの 利用や複数アカウントの所持が公式で認められているなど、ビジネス面で考え るとかなり寛容であり逆に規制にあう行動を取るほうが困難だと言えるでしょう。

 

 

大量出品は規制の可能性大

規制は厳しいが、販売者にとってはそれほど厳しくないヤフオクでも1点だけ気を付けておいてほしいことがあります。

 

それは大量出品によるアカウント凍結です。

 

しかも、これには明確な基準が存在しておらず、一気に10 出品程度出品しても大丈夫だった方もいれば、50出品登録した時点でスパム行為と判断されアカウントが凍結した方もいるのです。

 

基本的には評価数に関係があると言われており、評価0のアカウントで一度に大量に出品してしまうとアカウント凍結の確率が高く、100評価などになれば100、200と出品しても問題ないことが多いです。

 

参考までに、私が評価 50 程度の時に 1 日に 50 出品を行っていましたが、アカウント凍結になることはありませんでした。また、評価 0 の際は 20 出品程度を 毎日繰り返しましたがアカウント凍結はなかったです。

 

 

高額出品も規制の可能性がある

これは、特に記すことではないと思ったのですが、せっかくなので、

 

評価がまだ0~20 程度の初期段階に限り、5 万円以上の高額出品をしてしまうと、詐欺などの対策からアカウントが凍結されてしまいます。

 

確率的にも非常に高く、一定の評価を貯めるまでは極端に高額な商品の出品は避けるべきと言えるでしょう。

 

ただ、無在庫販売大全を実践したり、二階堂からの今後の発信で物販を進めていくと決めている方は、ヤフオクに関してアカウント凍結は一切気にしなくて大丈夫です。

 

一般的に規制が厳しいと言われているヤフオクは、二階堂の推奨する物販と、非常に相性が良いと言えるでしょう。

 

(この辺りはメルカリが異常に厳しすぎるんですけどね、)

 

 

 

 

【ヤフオク複数アカウント】

 

複数アカウントの所持、運用が認められているヤフオクですが、あくまでも認められているというだけで、具体的な所持方法や運用方法は公式ページのヘルプ等では紹介されていないため、具体的な方法を解説していきます。

 

 

複数アカウントの必要性

ヤフオクを複数アカウントで運用している方は正直少ないでしょう。

 

何日間と決めて出品することができ、残り日数が少なくなると比較的上位に表 示される可能性が高くなります。

 

また、1 度の出品で複数の方が落札できる設定もあるため、目を離している隙に 商品が売れてしまい再出品ができなくて次の販売チャンスを逃すということも ないのです。

 

つまり複数アカウントで同じ商品を出品したところで、ただ商品が複数並んでいるだけでほとんど効果がありません。それどころか同じ商品がいくつも並ん でいると利用者に不審に思われ、敬遠されてしまいます。

 

 

クレジットカードの数だけアカウント量産が可能

 

ヤフオクでアカウントを作成するには、Yahoo!ウォレットに登録するクレジットカードと SMS認証(電話番号)が必要になります。

 

ヤフオクアカウントを複数所持するとなると、それだけの数のクレジットカードと SMS 認証できるスマートフォンを用意する必要があり、これが用意できる数だけいくらでもアカウントが量産できます。

 

クレジットカードを持っていない方のために、ヤフオクと提携している口座に限り、事前に申請することでキャッシュカードでも登録できるものが、

ジャパンネット銀行

みずほ銀行

三菱UFJ銀行

楽天銀行

以上の4つとなり、キャッシュカードなので誰でも作成が可能です。

 

それに加えて、一般的にクレジットカードを 1,2 枚は所持していると思うので、最低でも 5、6個のヤフオクアカウントは所持できることになります。

 

 

 

 

【App tool】

 

先述しているヤフオク公認のツールというのが、この App tool です。 通常ヤフオクでは、1 商品ずつ商品を出品していく必要があり、これが非常に手間がかかります。

 

また、売れる商品数が増えると取引連絡を行うページに何度も往復する必要があります。

 

そんな手間をかなり軽減してくれるのが App tool というツールであり、ほとんどのヤフオクの操作を外部から行うことが可能。

 

ヤフオクで出品をしていく上では絶対に利用するべきツールになるため、以下のページにて画像付きでapp toolの登録方法と利用方法を紹介していますので、ぜひご参考ください。

 

 

app tool 利用方法

https://docs.google.com/document/d/1MGvqPLJaA6EUzqZRnaz960eNo7FN9tSlUjg8ERaHksY/edit?usp=sharing

 

 

 

 

【ヤフオク複数アカウントを管理するには】

App tool はヤフオク 1 アカウントのみの管理となります。

 

ヤフオクを複数アカウント運営する場合は、複数ブラウザでそれぞれApp toolに利用登録することで切り替えなしで複数のヤフオクアカウントを管理することが可能になります。

 

1つのブラウザで都度ログインログアウトを繰り返すのは非常に手間がかかるため、複数運用する場合は必ず利用しましょう。

 

ブラウザを複数インストールしてもPCはそれほど重くなりません。

 

ブラウザについては、 メルカリ編でも触れていますのでそちらもあわせてお読みください。

 

webで「ブラウザ とは」と検索しても解説されている記事が多く表示されます。

 

 

 

 

【ヤフオク SEO】

 

ヤフオクは SEO(検索対策)が非常に重要になってきます。 出品中の商品が上位に表示されるかされないかで売れ行きは驚くほど変化してきます。

 

正しい対策方法をしっかりと理解し、検索上位表示を目指しましょう。

 

 

キーワード対策

ヤフオクは商品タイトルのみが検索キーワードに引っ掛かり、商品説明部分は一切SEOに関係がありません。

 

商品説明も検索キーワードに引っ掛かるメルカリを利用している方は結構勘違いされている部分ですので注意が必要です。

 

つまりヤフオクでは、タイトルに検索で表示させたいキーワードを全て記入する必要があるのです。

 

検索キーワード選定のコツはこちらの記事で紹介しているのでご参考ください。

http://www.nikaido.site/entry/nikaido-yafuoku

 

 

有料オプションを使用した対策

次は有料オプションを使用した対策をご紹介します。

 

ヤフオクの有料オプションは先述した通りカテゴリー毎に1位表示できる金額が大きく異なり、高いものだと1000円を超えます。

基本的に中国輸入で販売する商品は利益が800円~2000円の間になることが多いため、1000円のオプション料は変わりません。

 

まず自身が出品するカテゴリーの有料オプション料を確認し、上位10位以内に入れる料金が100円未満であれば有料オプションを設定しましょう。

 

上位表示されるだけで購入される確率は大幅に変わるため、有料オプションは余裕があれば行うことがお勧めです。

 

だからと言って全ての商品に有料オプションを付けると赤字になってしまうので1カテゴリーにつき1、2商品のみに有料オプションを設定しましょう。

 

1,2商品だけでも上位10位に入ることで、その商品から、別の販売している商品を見てもらえることが多いのでかなりの効果を発揮します。

 

15 商品中 3 カテゴリーで出品しているとして、それぞれ1商品ずつ100円の有料オプションを付けて、1 日およそ 300 円程度なので既に 1 日に 1 個ペースで 売れていれば赤字にはならないので無理なく気軽に挑戦することができます。

 

ただ、実際に有料オプションを付けるとなると躊躇してしまうと思いますので付けるかどうか迷った場合はご相談ください。アカウントも見せていただけると、より回答しやすいです。

 

 

出品数との関係性

ヤフオクは出品している商品はキーワードや有料オプション、残りの出品時間などで決まるため、商品の総出品数が多ければ多いほど、カテゴリーの種類も多ければ多いほど売れやすくなります。

 

急ぐことはありませんが、中国輸入で商品を仕入れて売れるようになり、さらに多くの種類を仕入れるようになる、これを繰り返すことで、出品数とともに右肩 上がりで売れていくようになるでしょう。

 

しかし逆に言えば、ヤフオクを始めたばかりの頃が一番大変なので踏ん張りどころともいえます。

 

 

 

 

【ヤフオク販売戦略】

 

ヤフオクで販売していくにあたり、欠かすことの出来ない販売戦略をご紹介していきます。

 

初期が売れにくいと言われているヤフオクでどれだけ戦略をたてて販売し、上 位に食い込むかが重要になってくるでしょう。

 

 

出品期間は超重要

検索上位になるために必要な要素の1つが残りの時間になります。

最も検索下位に飛ばされるのが最長である終了まで7日間ある商品

 

最も上位に表示されやすくなるのが残り 1 日からになります。

 

そこで出品時に終了時間を予め、次の日の21時(1日間)の設定がおすすめであり、検索上位に表示されやすくなるでしょう。

 

更には、ヤフオク商品の絞り込みに、終了日時の短い順というフィルターがあり、そちらで表示された際にも残り時間が短いと上位に表示される確率が高まります。

 

終了時間も落札率が変わります。

終了期間はほとんどの場合、21 時~23 時に設定するのがおすすめです。

 

理由はメルカリで売れやすい時間帯の理由と同じで、その日のしなければならないことを済ませて、スマホや PC を利用する方が増えるからです。

 

その時間帯で終了時間を短くすることで、そろそろ終了するから早く購入しないと誰かに買われてしまうなどのように心理的にもいい効果が働きます。

 

実際、私が出品している商品でも終了間近になると、ウォッチリストの登録数が爆発的に増える傾向にあります。

 

 

ブランディングは安定してから

ヤフオクでも売りたい商品のジャンルをしっかりと決め、一貫性のあるブラン ディングが非常に重要になるのですが、ここまでお話してきた通り、出品数の量と売れやすさが非常に関係しているため、商品点数が増えて安定した売り上げが出せるまでは、メルカリと異なり、ブランディングについては考えなくていいです。

 

 

 

 

【ヤフオクは根気が必要です。】

 

基本的に初期は、メルカリより売り上げを出しにくい傾向にあるヤフオクですが、根気よく続けて一度流れに乗ると、メルカリとは比べものにならないほど売 れるようになることが多いでしょう。

 

しかし、相談できる方もいない状態で独学で始める方は、挫折してしまうのもまた事実です。

 

何か躓くようなことがあれば、いつでもお気軽にご相談いただければ全力でご協力致します。

 

決してあきらめるようなことはしないでくださいね。