私がネットショップを無在庫で開始して、月60万円、年末商戦期には月230万を達成するために実際に行った、コンセプトの決め方とブランディング戦略について解説します。

 

取り扱う商品カテゴリに関係なく取り入れられる考え方なので、ぜひ参考にして完璧なショップを作り上げてください。

 

ただ、これから解説していく内容はあまり難しく考えずに、

 

「これから販売する商品ジャンルを決めた後に、商品単価を上げるための強みやサービスを考えて差別化しよう!」

 

これくらい気軽に考えましょう。

 

幸いにも無在庫の場合、「商品を販売したものの売れない、、、」となったとしても損失なしで修正や新しく練り直すことが可能なので、それほど慎重になる必要はありません。

 

通常であれば、リサーチから超細かなターゲット選定、開始前のテスト等で数ヶ月は平気でかかるものですが、この辺りはすっ飛ばしましょう。

 

実践に勝るものは絶対にありません。

 

数ヶ月かけて1度ショップを完成させてスタートするよりも、数日でサッとショップを完成させて、そこから数ヶ月かけて実践した結果をもとに修正した方が圧倒的に成長できます。

 

私がこれから、実践した経験がない状態のあなたに、専門的な小難しい言葉や超細かな考え方を解説したところで完全に理解することはできないでしょう。

 

と言うことで、実践の中で成長することに特化した、ショップの作り方を解説していきます。

 

・興味関心のあるジャンルを洗い出す

・物理的に不可能、困難なものを除外する

・大型商品と高額商品を除外する

・残ったジャンルをアリババで検索する

・メルカリやAmazonで販売価格を調べる

・販売価格と仕入れ値の差が大きいジャンルに絞る

・大きなジャンルからニッチな層に絞り込む

・自分にも取り入れられるフォローを考える

 

・作成したショップは最低でも3ヶ月は運用する

・他ジャンルの販売は新しいショップを作成する

 

 

 

興味関心のあるジャンルを洗い出す

 

まずは、あなたが興味関心のあるジャンルを洗い出しましょう。

 

需要のある商品をリサーチすることも大切ですが、まずはネットショップ運営を続けられるモチベーションを維持することが大切です。

 

全く興味も知識もないジャンルを売れそうだからと取り扱った結果、継続して売れそうな商品を見つける判断材料が全くないことが原因で物販を継続できない方が多いのです。

 

はじめの数個は売れそうな商品を見つけられたところで、長期的に運用することを考えると、それなりに経験したことがないジャンルだと、何を売ればいいのか分からなくなってしまうでしょう。

 

そうならないためにも、自分の興味のあるジャンルを優先的に取り扱うことをおすすめします。

 

この話を聞くと「得意なことなんてなにもないよ、、、」と思う方が大多数を占めると思いますが、何もそこまで詳しいジャンルである必要はありません。

 

これまでの人生の中でほんの少しだけ手を出してみたことがある程度でも問題ないのです。

 

 

 

アパレル商品

 

例えば、ファッションに興味があるのなら、自分が好んで身に付けている系統(ストリート系やモード系など)を洗い出してください。

 

服は全部ユニクロで買っているという人であれば、ユニクロらしい無駄のないシンプルな系統でもいいでしょう。

 

まずはこのように、アパレルに関するジャンルに絞って洗い出してください。

 

ここで思い付いたジャンルが1つでも2つでも、なんなら0でも問題ありません。

 

ただ、「いつもこんな服を着ているな」と少しでも思ったものは必ず書き出してください。

 

次に、バッグやアクセサリー、腕時計など、小物系に絞って考えてみましょう。

 

服に関しては、裸で外出するわけにもいきませんから、ファッションに全く興味のない方でも必ず購入しなければいけないものですが、小物は必ずしも購入しなければ生きていけないものではありません。

 

つまり、今あなたがアクセサリーやバッグ、腕時計などを所持しているのであれば、それは少なからず興味のあるということになりますよね。

 

冠婚葬祭で仕方なく買った小物以外で所持しているものを一度書き出してみてください。

 

人によっては、ここまでのアパレルに関連するジャンルで複数書き出せた方もいることでしょう。

 

この調子でどんどんいきましょう。

 

 

 

仕事で使用しているもの

 

次に、あなたが今の仕事で使用しているものについて考えてみましょう。

 

・パソコン関係の仕事をしている方なら、SDカードやUSBメモリなど。

 

・営業職の方なら、ペンやメモ、Bluetooth機器など。

 

・主婦(夫)の方なら、エプロンや子供用品など。

 

・工場勤務の方なら、防寒対策アイテムなど。

 

・土木工事の方なら、工具や作業着など。

 

日頃から何気なく利用しているものは、どの職業にも例外なくあるはずです。

 

あなたがこんなものと思うものでも、その職業をこれから始める方やプレゼントを考えている方にとっては、選択を迷ってしまうものです。

 

そんな迷っている最中に、それを専門的に取り扱っているショップを見つけたら購入するかどうかは別として確認しない人なんてまずいません。

 

実際に私は、物販を始める前までは建設業で数年勤めていた時期があったので、その時に使っていた商品を仕入れて販売を行っていました。

 

 

 

趣味でやったことがあるもの

 

これに関しては、今までの人生で一度でも経験したことのあるものは全て書き出してください。

 

趣味と言えるところまで経験している必要はありません。

 

例えば、

 

・たまにテレビゲームをやっている

 

・美容器具をこれまでに何度か買って試したことがある。

 

・学生時代に部活でサッカーをやっていた

 

・コーヒーをドリップして淹れたことがある

 

・ハンドメイドのアクセサリーを作ったことがある

 

・車やバイクでドライブするのが好き

 

こんな感じで書き出したらキリがないのでここまでにしますが、少しでも経験したことがある程度でも気にせず書き出してみてください。

 

ちなみに、この時に「これはやったことがあるけど、売れるものなんてないよな、、、」と後のことは絶対に気にしてはいけません。

 

売れるものがあるかどうかについてを調べる方法は、後術します。

 

 

 

ただただ好きなもの

 

あなたがただただ好きなものを何も気にせずに書き出しましょう。

 

私が真っ先に思い浮かぶものは、猫、コーヒー、ゲーム、映画などです。

 

・猫が好きなら猫のおもちゃやトイレ用品。

 

・コーヒーが好きならドリップするための道具。

 

・ゲームが好きならゲーム機を保護するケースやアクセサリー。

 

・映画が好きならタブレットスタンドやヘッドホン。

 

好きなものだけでもこれだけ思い浮かびます。

 

 

ここまで解説してきた、アパレル、仕事、趣味、好きなこと、この4つの項目に分類して考えてきた中で、1つも思い浮かばない方なんて1人もいないはずです。

 

 

ーワンポイントアドバイスー

より確実に思い付くための参考資料を活用しましょう。

・Amazonなどの購入履歴

・財布に入っているレシート

・友人や家族と撮影した写真(着ている服など)

・友人や家族に「私が好きなものってなんだと思う?」と尋ねる

・自宅のクローゼットや物置に入っているもの

 

 

 

物理的に不可能、困難なものを除外する

 

次に、書き出してきたものの中から販売が物理的に不可能なものや困難なものを除外していきましょう。

 

以下の項目に該当するものは除外してください。

 

・バッテリーや電池が必要なもの

(輸入ができないことがあるため)

 

・販売形態が商材や教材になるもの

(専門的な知識が必要となり難易度が高い)

 

・輸入する商品代金に関係なく関税が発生するもの

(革靴や本革製品など)

 

・食品や医薬品など

(規制が厳しい上に、トラブル時の対応が困難)

 

・銃部品、火薬類、爆発物

(輸入不可)

 

詳しくは、税関ホームページの輸出入禁止・規制品目をご参照ください。

 

一般的には、輸入商品の価格が1万円以下(届先が個人の場合16666円以下)の場合は、課税対象外となりますが、本革製品のような輸入はできるけど価格に関係なく無条件で関税が発生するようなものなどは注意が必要です。

 

 

 

大型商品と高額商品を除外する

 

大型商品は、空輸ができないこともあるためおすすめできません。(家具など)

 

他にも、課税対象になってしまうような高額商品などもここで除外しましょう。

 

お届け先が個人の場合は16666円以上の商品が課税対象となりますが、企業名で購入する方もいるため、念のため輸入する商品代金が1万円を超えるような高額商品は除外してください。

 

※アパレル商品のような、1万円を超えるものもあるけど1万円以下で買えるものも十分にありそうなら、ここで除外する必要はありません。

 

 

 

残ったジャンルをアリババで検索する

 

次に、ここまで除外されずに残ったジャンルを実際にアリババで検索してみましょう。

 

アリババで販売されている輸入価格の相場を知ることができます。

 

ここでの主な目的は以下の2点。

 

・自分の資金力でも回していけるか

・利益を取ることができるか

 

クレジットカードの枠を30万円以上確保できる方なら、数千円の商品を仕入れても問題なく回せるとは思いますが、「10万円が限界」「クレカを持ってなくて5万円が限界」という方にとっては、数百円で輸入できる価格帯でなければパンクしてしまうかもしれませんよね。

 

BASEPROで解説しているアリババ の使い方を参考に、商品価格の相場を調べてみてください。

 

数ページの商品価格の平均をなんとなくで良いのでメモしておきましょう。次の項目で実際に利益が取れるかを調べていきます。

 

 

 

メルカリやAmazonで販売価格を調べる

 

メルカリやAmazonで販売されている価格を調べることで、アリババで販売されている価格を見比べて利益が取れるかを判断することができます。

 

「メンズの帽子」を一例として見ていきましょう。

 

 

メンズの帽子は、10元(約170円)もあれば仕入れが可能ということがわかります。

 

 

メルカリとAmazonで販売されている低価格帯の帽子でも、2000円前後で売れています。

(メルカリで調べるときは、売れ切れ商品でソートしてください)

 

ネットショップで販売する場合は、付加価値を付けて高値で販売することになるため、最低価格で販売したとしても利益は取れることを確認する程度で問題ありません。(付加価値に関しては後術します)

 

このように、あなたが思い付くだけ書き出したジャンルの全てでこの作業を行ってください。

 

 

 

販売価格と仕入れ値の差が大きいジャンルに絞る

 

アリババと国内の販売サイトでの価格相場を調べた結果、アリババで500円の商品がAmazonやメルカリでは700円のように、明らかに価格差が開いていないジャンルに関しては、需要が極端に低いことが考えられるため、ここで除外する方が得策です。

 

ただ、先ほども説明したようにネットショップの相場とは異なるため、そこまで価格差にシビアになる必要はありません。

 

この作業では、あくまでも需要があるかどうかを判断するためなので、「そのジャンルの商品が売れているかどうか」を判断することができればバッチリです。

 

その中で明らかに価格差が大きいジャンルが見つかればラッキーくらいで考えてください。

 

ーワンポイントアドバイスー

アパレル商品の場合は、基本的に利益を取ることができます。ただ、コートなどの体積が大きい商品は仕入れ価格も高めになるので、十分な資金を用意できない人にはおすすめできません。逆に資金を十分に用意できる方にとっては、非常にチャンスということでもあります。

 

なんだかんだ個人で物販を実践する場合は、アクセサリーやTシャツなどの比較的安いジャンルが好まれるので、コートやハンドバッグなどの若干高めの商品を狙うのはライバルが非常に少なくおすすめです。用意できる資金と相談しましょう。

 

 

 

大きなジャンルからニッチな層に絞り込む

 

ここまできたら、あとは大きなジャンルから細かいジャンルに絞り込んでいくだけです。

 

恐らく現在は「レディース バッグ」のように非常に大きなジャンルで書き出している状態だと思いますので、ニッチな市場に特化した専門ショップになるようにブランディングを行っていきましょう。

 

ブランディングと言っても、わざわざファッションブランドを立ち上げる必要はありません。

以下の考え方を参考に、より専門的なジャンルに推移していきましょう。

 

〈例〉文具店→ペン専門店→フランス製ペン専門店
〈例〉雑貨店→アジアン雑貨店→タイのコットンランプ専門店
〈例〉メンズ服店→渋谷系セレクトショップ→インディアンアクセサリ専門店
〈例〉レディース服店→ストリート系ファッション→LAファッション専門店
〈例〉コスプレ用品店→撮影用衣装ショップ→アニメコスプレ専門店

 

この考え方は、私が何年も前から使っている手法なので、昔から私のメルマガを読んでくれている方なら聞いたことがあるかもしれませんね。

 

それだけ普遍的だということです。

 

個人が物販を実践するのなら、この先一生変わらないブランディングの基礎だと思っていてください。

 

無在庫ネットショップに限らず、メルカリやAmazonでも、物販ビジネスなら必ず実践しなければならないものです。

 

 

 

 

自分にも取り入れられるフォローを考える

 

あなたが書き出したジャンルの中からここまで勝ち残ってきたものはいくつありましたか?

 

最後は、それらのジャンルを販売する上で自分にもできるフォロー(あなたの通販サイトだけの強み)を考えましょう。

 

そもそも、これが必要な理由としては、利益率を高めに設定して高価格で販売するためです。

 

有象無象の特徴のないショップだと「とにかく安いものがほしい」というメルカリ的思考のユーザーだけが集まってくる。

 

そんな人たちに高額な商品を売ることは非常に困難でしょう。

 

そこで、企業ができない多少手間のかかるようなフォローを強みにすることにより「価格よりも品質やサービス、世界観、繋がりなどを重視する」そんなお客さんが集まってくるわけです。

 

個人の私たちだからこそ取り入れられるおすすめのフォローを以下の通り。そのまま真似しちゃってもいいので参考にしてください。

 

・保証が手厚い
(裁縫や修理が得意なら費用をかけずに対応できる)

・サイズ調整に細かく対応できる
(アクセサリーなどの調整は工具があれば簡単です)

・世界観を徹底する
(センスが必要だが、ハマるとかなり効果的)

・SNSなどを使って細かな相談ができる
(自分が詳しいジャンルであれば、商品選びからアフターフォローまで、徹底してサポートが可能。ちなみに服を買うのが好き、程度でも十分詳しいジャンルとして戦えます。)

 

・必要なものを写真等で相談できる

(例:パソコンと何かを繋げる方法を写真を送ってもらい、必要なものをショップの中から提案してセットで販売する)

 

上記を参考にしていただければ、商品のジャンル毎に様々なフォローが思い付くと思います。

 

ただ、この辺りは初めて考える人にとっては難しいかもしれないので、ニッチな層の専門店まで絞り込むことができたら、私に直接相談してください。

 

フォロー相談の専用フォーム

https://forms.gle/MvG8VH5ALpjgyuZH9
※原則、取り入れられるフォローの相談に関しては、こちらの専用フォーム以外では受け付けていません。

保証期間の長さ以外は、人件費等のコストの関係上、企業があまり導入できない強みばかりです。

特に、商品選びからアフターフォローまで、徹底して細かな相談ができる企業の通販サイトは存在しないと言ってもいいでしょう。

「徹底したアフターフォロー」と謳っていても、1人1人まで細かく対応できていないのが企業の実情です。

なので、自分の得意分野があるのなら、細かな相談ができる通販サイト作りを目指しても面白いですよ。

 

 

 

 

ここまでの流れに沿ってAさんの専門店を作ってみます。

 

例)Aさんは「メンズの帽子」に興味を持っている。

 

そこで、メンズ帽子の専門店が成立するのかを調べることにした。

 

・アリババで検索すると、100円〜200円で帽子が販売されている

・メルカリやAmazonでは、1000円〜2000円で実際に売れている

・価格が安く、革製品でなければ関税が発生する心配もない

・商品そのものが小型なため、国債送料も安価に抑えられる

 

需要もあり利益も取れそうだと判断し、ここからブランディングを行っていくことにした。

 

Aさんが好んで被っている帽子は主にニューエラなどのブランド。

 

そのため、以下のように推移させてジャンルを絞った。

 

帽子 < メンズキャップ < ストリート系キャップ

 

ストリート系のキャップを取り扱うことに決めたところで、自分にもできそうなフォローを考えてみた。

 

Aさんは昔、頭の大きさや顔の形に悩み、自分に似合う帽子を探した経験があることを思い出した。

 

そこで、それぞれに似合う種類や被り方をSNSで発信しつつ、ダイレクトメッセージやショップの問い合わせから帽子選びの相談ができるフォローをすることにした。

 

これらのことから、Aさんのショップで狙う顧客の層は、以下の人物像だと仮定して販売促進を行うことができる。

 

「今まで帽子に興味があったけど、自分のコンプレックスにより帽子を購入することができなかった….。自分に似合う帽子選びをオンライン上で相談できるのなら、挑戦してみたい。」

 

いかがですか?

 

本ページで解説した手順に沿って進めていくことで、どんな人を対象にしたショップを作り上げていけばいいのかが明確になりました。

 

今回のフォローを決める上での主な強みは、以下の2点です。

 

・企業レベルだと一人一人の相談にのることは物理的に不可能

・帽子の選び方を解説しているYouTube動画は、個人に向けてではない

 

しっかりと個人で運営するショップとして差別化することができました。

 

今回は、帽子を一例として紹介しましたが、アクセサリーなら肌の色、サイズの調整などのフォローを強みとして取り入れることができます。

 

他にも、子供用品なら年齢別におすすめの商品。ペット用品なら飼っている猫や犬のサイズにあったものを提案するなど。

 

少し専門的なパソコン周りの商品を取り扱うのなら、ノートパソコンからモニターに出力するために必要な機器や繋げ方を、その人が使っているパソコンとモニターを訪ねて提案する。

 

シューティングゲームが得意なら、強くなりたいゲームによっておすすめのアクセサリーやヘッドホンを提案することができます。

 

このように、たったこれだけのことでも悩んでいる人にとっては、有難いサービスだと感じてもらうことができるのです。

 

それでは、本ページを参考にしながらあなたのショップを作成してみてください。