目次

【第6章】

メールマガジン活用方法

リピーターを増やすために必要なアフターフォローに必要不可欠なメルマガの活用方法についてお話します。

 

 

 

メールマガジンの必要性

メールマガジン(以下メルマガ)は、LINEの普及により、時代遅れなんじゃないの?と思われがちですが、決してそんなことはありません。

 

一度購入してくれた方をリピーターとするために、メルマガは非常に高い効果が期待できる販促活動の1つです。

 

 

ネットショップは効果抜群

今回のネットショップでは、1度購入してくれた方を対象に送るものなので、通常のメルマガに比べてもリピートしてくれる可能性は高いといえます。

 

通常のメルマガでは、気になるサービスを知るためにメルマガに登録して情報収集を行うため、商品の魅力をそれほど感じられていないことから開封率は低い傾向にあります。

 

一方で、商品を購入してくれたということは、商品の魅力を感じている興味津々の段階ですので、商品の紹介に関するメルマガの開封率は非常に高くなっています。

 

実際に、1度商品を購入してくれた購入者に、新商品紹介のメルマガを送るたびに購入してくれる、ヘビーユーザーになってくれるといった事例は多数報告されています。

 

 

コスト削減にもなる

メルマガは基本無料で送ることができるわけですから、そのメルマガで購入してくれれば、販促活動に必要な費用は0円ということになります。

 

広告やプレゼント企画等で集客するよりも圧倒的なコスト削減となり、リピーターが増えれば増えるほど、1人あたりの客単価が非常に高まります。

 

客単価が上がるということは、少ない商品数でも売り上げが高くなり、ご自身で設定した毎月の売り上げ目標を達成しやすくなるというメリットもあります。

 

 

ファンの獲得に繋がる

人間は、意識する時間が多ければ多いほど、相手に好意をもちやすくなると言われています。

 

定期的なメルマガ配信はユーザーとの会話だと思ってください。

 

時間をかけてあなたのショップの存在感を大きくし、高感度を上げていくことにより、紹介する商品やサービスのことも信頼してもらいやすくなるでしょう。

 

そこから優良な見込み客を開拓・育成できるのです。

 

また、商品などに興味を持っていない場合でも、メルマガのコンテンツが好きというユーザーは、サイトに興味を抱く可能性があります。

 

 

広告よりもコンバーション率が高い

メルマガは、広告よりも費用がかからないメリットの他に、コンバーション率(成約率)が高い傾向にあります。

 

その理由として、メルマガは他の広告媒体と比較して、より身近な存在だと感じられるからです。

 

広告を出す場合、企画から始まりさまざまなチェックを経てユーザーの目に触れます。

 

一方、メルマガは配信しようと思い立った直後から作成に取りかかることができ、すぐに配信が可能です。

このような素早い動きが可能なので、急なキャンペーンへの対応もでき、チャンスを逃しません。

 

メルマガが届いているユーザーは、登録時点で必ず接点(商品を購入した、商品が気にある)を持っています。

 

そのため、広告と比較して心理的に距離が近いのが特徴です。

 

そもそも興味のない商品を買うことは絶対にありえませんよね?それが例えプレゼント用だとしても、「ここのショップの商品なら喜んでもらえそう」という心理的な信頼が絶対にあるはずです。

 

そのため、メルマガを届いている=成果に結びつきやすいユーザーと言えるのです。

 

 

メルマガの種類

メルマガの必要性を解説したところで、今回のネットショップ無在庫販売で実際に利用するメルマガの種類を紹介します。

 

活用する配信方法は以下の3つです。

 

1;Push配信(BASE内)

2;メールマガジン配信(BASE内)

3;LINE@配信(BASE外)

 

活用方法は後術しますが、まずはそれぞれが一体どういうものなのか、実際の導入方法は、この2点を見ていきましょう。

 

 

Push配信(BASE内)

Push配信とは、BASEのサービスとして利用できる配信方法です。

 

スマホを利用されている方ならご存知だと思いますが、画像のように表示される通知をPush通知といいます。

 

この通知を送ることがpush配信といいます。

 

Push配信は、通常のメルマガと異なり、スマホの画面にそのまま表示されるものですので、push通知そのものを拒否している場合を除くと、開封率はほぼ100%となります。

 

 

push配信の利用方法

push配信は、BASEでデフォルトで利用できる機能なので、特に必要な手続きはありません。

 

BASE管理画面にログイン後、「販促管理」→「新規プッシュの作成」より作成が可能です。

 

 

push配信の条件

push配信を送れる条件として、あなたのショップをBASEアプリからフォローしてくれている必要があります。

 

つまり、あなたのショップのフォロワーになってくれている人が対象となり、購入してくれているかいないかはこのpush配信では関係ありません。

 

購入していない人にも送れますので、メルマガよりも気軽に配信をすることができます。

 

 

メールマガジン配信(BASE内)

この章のタイトルでもあるメールマガジンも、BASE内で利用できるサービスなので特に手続きは必要ありません。

 

別の章でこの「メールマガジン配信」のAppsはインストールしていただけていると思います。

 

1度購入してくれた方への配信となるため、新商品の情報等を配信することで、反応を得られる可能性が非常に高いと言えるでしょう。

 

 

メールマガジン配信の利用方法

既にメールマガジン配信のAppsはインストールしていただいていますが、購入者が1人以上いなければ配信することはできません。

購入者が1人でも獲得できれば、画像のようにメルマガを作成することができます。

 

 

メールマガジン配信の条件

配信できる条件は、購入者を1人以上獲得できてからです。

 

100人の購入者を獲得できれば、100人に一斉にメールを送ることができるので、購入者が増えれば増えるほど非常に有利な販促ツールになっていくでしょう。

 

 

LINE@配信(BASE外)

LINE@とは、LINEのビジネス利用版と考えていただければと思います。

 

LINE@は、LINEが提供するサービスですので、BASEと一切関係がありません。

 

販売対象が10代〜30代の比較的若い世代には、非常に効果のある販促方法です。

 

LINEで送った配信の開封率は、ほぼ100%に近い数字を出すことがほとんどでして、メールに比べても開くまでの時間や読みやすさなどが優れています。

 

商品を購入してくれる方がある程度増えてきた段階で導入をおすすめしているので、今はあまり必要ありませんが、LINE@があるということだけは覚えておいてください。

 

LINE@の登録方法や活用方法に関しては今回割愛させていただきますが、今後必要に応じて、こちらの章に追加させていただく予定です。

 

 

Push配信の活用方法

 

push配信は画像のページから作成することができます。

 

 

配信内容

3パターンの配信内容がありますが、それぞれを効率的に使い分けていきましょう。

 

まず、ある程度フォロワーが増えたと思ったら、ショップの宣伝を行い、全体像を把握してもらいます。

 

そして、そこから定期的に商品宣伝を行いつつ、週末などにクポーンを配布するという一連の流れを意識して配信をしてください。

 

ショップの宣伝は、やり過ぎると「なんども見飽きたよ」とフォローを外される可能性があるので、前回のショップ宣伝からある程度フォロワーが増えてから再度ショップの宣伝を行いましょう。

 

フォロワーの増加スピードによって、宣伝する間隔は大きく異なりますが、1日1、2人のフォロワーが増えている段階だと1ヶ月に1度が限界です。それ以上だと嫌がられてしまいます。

 

また、商品の宣伝についても、毎日届くと、鬱陶しく感じられます。

 

どれだけ多くても、1週間に2度程度までに抑えるようにしてください。

 

そして、月に1回程度でクポーンを配布して、特別なクーポンだと認識させて、購買意欲を高めましょう。

 

 

プッシュ通知のタイトル

配信が届いた時に真っ先に目に入るタイトルは、最も重要であり、ここ以外が魅力的でも、タイトルが味気ないと全てが台無しとなるくらいです。

 

いかに興味を集められるタイトルを考えらえるのかがポイントとなってきます。

 

「新しいアクセサリー「〇〇」が入荷しました」

 

一般的にありがちなタイトルですね。

 

これだと、よほどのファンでもない限り「新しいアクセサリーが入荷したんだ」くらいにしか思ってもらえません。

 

見た方がいいと思わせる価値を付け足しましょう。

 

「ついにあの人気商品が入荷しました」

 

人気商品ってどんなのだろう?と少し興味を引くことができますが、それでもまだまだ弱いです。

 

ここに、「今」見た方がいいと思わせる価値を付け足します。

 

「ついにあの人気商品を数量限定で販売します!」

 

人気商品でしかも数量限定だと、今すぐ見なければ売り切れてしまうかもしれないと、緊急性を出すことができました。

 

ただ、そもそもプッシュ通知というものは、必ず目には入るものの、特に文章を読まずにスマホを開いてしまうことが非常に多いものです。

 

そこで、一瞬見ただけでも「ん?」と思わせるようにしなければいけません。

 

「【速報】ついにあの人気商品を数量限定で販売します!」

 

いかがでしょうか?【】←をつけただけでも相当目立ちませんか?

 

その中に、何かあったのかと煽るような単語を入れることで、それ以降の文字も読んでもらえる可能性が高くなります。

 

今すぐにでも見た方がいい。そして一瞬見ただけでも目に入るインパクトを【】で付けることが重要です。

 

「キラキラ光る〇〇が眩しい」のような購入意欲を高める言い回しは、本文に記載するべきです。まずは、目に止めてもらうことが最重要事項だということを忘れないでください。

 

 

プッシュ通知の本文

タイトルをしっかりと決めることができたら、本文は完璧にする必要はありません。

 

この商品を購入することによって、どのような変化を得られるのか、についてが記載されていればバッチリです。

 

最大文字数も140字までと非常に短いので、冒頭の軽い挨拶と、どのような変化をえることができるのかについて記載すれば、文字数はほぼいっぱいになるでしょう。

 

 

配信日・配信時間

配信日と配信時間は、商品ジャンルとターゲットによって大きく異なります。

 

ただ、ある程度共通して言えることは、金、土、日、月は反応はあまりよくありません。

 

時間帯に関しては、0時以降と、9時〜12時までは反応がよくありません。

 

これらの曜日と時間帯を避けて配信してみて、微調整を行いながら、あなたの販売するターゲットの反応を探っていきましょう。

 

 

商品は1点もしく1種類

記入が完了した後は、商品を選んで完了なのですが、選ぶ商品は1点もしくは1種類に絞ってください。

 

目の前に選択肢が多いと、選ぶことすら諦めてしまうという心理が働くことが確認されています。

 

push配信を作成する前に、今回宣伝する商品を先に決めてから作成するようにしましょう。

 

 

メールマガジン配信の活用方法

 

 

本文に書ける文字数が多くなったことにより、一層商品の魅力を伝えやすくなるメリットはありますが、それ以外は先ほどお話しした、push通知と抑える部分はあまり変わりません。

 

メール件名と送付日時については、push通知で解説しているものをご参考ください。

 

 

テンプレートの選択

テンプレートは、一番右端の画像なしのテンプレート以外ならどれを選んでもらっても問題ありません。

 

文字だけのテンプレートは、商品の写真で魅力を伝えることができませんし、読み手側に重たい印象を与えてしまいますので、絶対にNGです。

 

 

見出し

ショップロゴ画像の下に一番はじめに表示される文章になります。

 

この見出しには、キャッチコピーを記載しましょう。

 

キャッチコピーを決める上では、ベネフィットを組み込んだり、恐怖を煽るような言い回しをしたり、わかりやすく簡潔に表現したりと、非常に多くのことが要求されます。

 

自身で1から考えるとなると、慣れていなければ相当の時間がかかりますし、メルマガ作成の度に必ずしも購入者の心を掴めるキャッチコピーができるわけではありません。

 

そこで、あなたが販売している商品ジャンルと同一系統のショップで使用されているキャッチコピーを参考にしながら、自分のショップに当てはめながら考えてみてください。

 

例えば、メガネを販売している有名な企業では、

 

「あなたのあだ名が「メガネ」なのは、
そのメガネが似合っていないからです。」

 

素晴らしいキャッチコピーですよね。

 

ただ、これだけのクオリティを生み出すことは難しいですから、他ショップを参考にしながら、ある程度は妥協する必要があります。

 

 

写真

商品の全体像が写っている写真を載せましょう。

 

タオバオやアリババはモデルが写っている写真が多くあるので、モデル商品がある場合は、必ずモデル写真をメルマガに利用してください。

 

 

本文1・本文2

BASEのメルマガの場合、本文の間に商品写真が入るため、本文1と2で別れています。

 

商品の魅力は言葉よりも写真の方が圧倒的にイメージできますので、写真の前に入る本文1は、あまり長すぎないようにしてください。

 

本文1に書く内容は以下の2点で短めにしましょう。

 

・ショップの挨拶文

・ショップのお得情報

 

そして、本文2に今回紹介する商品説明を記載してください。

 

この時、商品を「売り込まない」ことを意識する必要があります。

 

ぜひ購入してください、といったような言葉はここでは記載してはいけません。

 

あくまでも、商品の魅力を紹介してください。

 

【主張する】

今回は〇〇を使用した〇〇という商品の販売を開始しました

 

【理由】

その商品の魅力を伝える

 

具体例】

その魅力は〇〇にこだわっているから

 

【反論への理解】

今回の商品のカテゴリ全体もしくは類似商品のデメリットを伝えた後、今回の商品では解決できることを伝える。

 

【再度主張する】

利用シーンを伝えて締めくくりましょう。

 

基本的には上記の型に埋め込んでいただければ、綺麗なメルマガの本文が完成するはずです。

 

【反論への理解】は必ず必要というわけでありませんので、無理してまで記載することはありませんが、反論への理解を示すことで、あなたのショップの専門性が増し、魅力を伝える際の信頼性を高めることができます。