【第3章】

仕入れサイトの利用方法とリサーチ

販売する商品を選定する仕入れサイト、アリババとタオバオの利用方法と売れる商品を探すためのリサーチ方法についてお話します。

 

目次

 

 

 

タオバオとアリババの違いと使い分け

タオバオとアリババのどちらか一方に絞るのではなく、ネットショップ無在庫ではそれぞれの特徴を上手に活用しつつ、両者ともに利用していきます。

 

タオバオはショッピングモール

タオバオは仕入れサイトではなく、消費者向けのショッピングモールに分類されます。

 

そのため、商品価格はアリババに比べると若干高めに設定されています。

 

ただ、価格が高いデメリットはあるものの、消費者向けということもあり、殆どの商品を1点からでも仕入れることが可能です。

 

無在庫販売は注文の際、1点での発注が大半を占めるため、手軽に出品商品を増やしたい場合にタオバオは非常に便利と言えるでしょう。

 

 

アリババは卸売サイト

一方アリババは、タオバオとは異なり、完全な仕入れサイトです。

 

更に言うと、日本国内の卸売サイト「NETSEA」は、卸業者の出店が殆どですが、アリババに出品している業者は、生産を行なっている工場ですので、仕入れ単価は圧倒的に安くなります。

 

中国輸入で6桁7桁と稼いでる方々もアリババをメインで使うほどの低価格な仕入れサイトである反面、仕入れの最小ロット数が2以上である場合が基本的です。

 

ただ、確かに1点からの仕入れを受け付けていない業者が多い中でも、探し方さえ工夫してしまえば、普通に1点から仕入れ可能な業者は見つかり、その数も決して少なくはありません。

 

もちろんこの章でその手法についても後術させていただきますのでご安心ください。

 

 

両者の使い分け

 

上記画像のように2つのサイトを使い分けていきます。

 

流れとしては以下のようになります。

 

【1】アリババで出品するための商品を検索する(ここで見つかればまた1を繰り返す)

 

【2】めぼしい商品が見つからなかった場合や1点からの仕入れに対応していない場合はタオバオで再度検索する

 

【3】(1)〜(2)を繰り返して商品を登録していく

 

【4合間で自身のショップとマッチしている商品をタオバオから無数に出品して商品数を増やす

 

【5】特に売れ筋の商品が見つかれば、アリババから有在庫前提で複数個仕入れて利益や納品日を有利に調整し、更に売り上げアップに繋げる

 

このように、ただなんとなく2つのサイトが安いから利用しているわけではなく、それぞれの目的や利用する上で適した流れなどをしっかりと構想しています。

 

逆に言えば、今回選択肢に入らなかった海外サイトは、何かの理由で利用するには不便だったり損をする、下位サイトだということです。

 

 

アリババの利用方法

アリババ、タオバオの利用方法をご説明していきます。

 

 

 

通常検索と画像検索

アリババを開くと表示される上部の①より商品を検索することができます。

 

こちらでは、中国語で検索する必要がありますので、調べたいワード(例えば、服 レディース)をGoogleもしくはyahoo!に「服 レディース 中国語」と検索してください。

 

すると、以下の画像のように中国語が表示されますので、後はコピーしてアリババの①に貼り付けて検索するだけです。

 

一度調べたワードは今後も検索の際に利用する可能性が高いので、エクセルなどにまとめておくと便利です。

 

また、①の検索窓右側のカメラマークより、画像で商品を検索することも可能です。

 

国内仕入れサイトNETSEAやメルカリ、ヤフオクで出品されている売れている商品の画像をキャプチャ保存し、このカメラマークより検索を行うと、画像と類似した商品を一覧で表示されます。

 

Googleの画像検索をイメージしていただくとわかりやすいかと思います。

 

 

 

ソートや絞り込みも可能

②の項目は、左側が売れている商品順に表示され、右側が価格の安い順と高い順にソートしてくれる機能となります。

 

③の項目は、価格帯で絞ることができます。

 

ここの価格とは、日本円ではなく中国元が適用されます。

 

1元は日本円でおよそ17円(為替で変動あり)

 

 

 

1点仕入れ可能な商品のソートも可能

④の項目は、仕入れロット数でソートすることができます。

 

アリババは2点からの仕入れが殆どのため、この項目を「1」と入力することにより、1点から仕入れ可能な商品を優先的に表示されることが可能です。

 

ただ、このソートに関しては、制度があまり高いとは言えませんので、全ての1点から仕入れ可能な商品が上位に表示されるわけではありません。

 

そのため、この機能を利用して表示された、1点から仕入れ可能な商品を出品している出品者の商品を確認するようにしてください。

 

1点から仕入れ可能な商品を出品している出品者の商品は、基本的に1点から可能な場合が多いです。

 

他にも、1点から仕入れ可能な商品を見つける方法としては、1章で登録していただいた、代行業者BANRIで商品検索サービスを利用することで簡単に見つけてもらうことが可能です。

 

BANRIの利用方法の際に後術しますが、1回のリサーチ成功報酬として100円の手数料が発生します。

 

自分で数十分〜長くて数時間かかるリサーチを100円で代行してもらえると考えると、ガンガン活用するべきサービスだと言えるでしょう。

 

 

 

商品情報の確認方法

検索したこちらの商品の情報を確認していきましょう。

 

①メインの商品写真

 

②2枚目以降の写真

出品の際は①②の商品画像をキャプチャして利用します。

 

③商品価格

中国元表記となります。Google等で「1元 レート」と検索を行うと現在の為替レートが表示されるので、そちらを参考に日本円に直しましょう。

 

④最小ロット数

仕入れが可能な最小ロット個数が表示されています。

 

⑤国内送料

中国国内の送料が表示されています。

 

⑥関連商品

同じ出品者が出品している関連商品が表示されます。

 

 

⑦出品されている商品のカラーバリエーションが表示されます。

売り切れている場合は、そのカラー写真が選択できないようになっています。

 

⑧商品のサイズバリエーションと在庫数が表示されています。

ただ、こちらの在庫数は適当に表示されている場合が多いので、在庫が何個あるのか?と考えるのではなく、在庫の有無を確認するための項目だと思いましょう。

 

 

商品ページの少し下にスクロールすると、以下のような表示があります。

 

中国語だらけで何を書かれているかわかりませんが、こちらには商品の素材などの情報が記載されています。

 

 

⑨のページをGoogle Chromの機能である翻訳機能を利用することで、⑩の画像のように商品情報が日本語で表示されるので、念のため素材を確認しましょう。

 

 

気になる商品を選択すると、商品ページではなく(11)のように表示されることがありますが、こちらは「404エラー」と呼ばれるもので、商品ページそのものがなくなったことを示します。

 

アリババやタオバオは、出品されている商品が膨大な反面、日々多くの商品が消えていきます。

 

そのため、日本のショップなどではあまりみられない「404エラー」も時々見受けられます。

 

 

 

タオバオの利用方法

アリババもタオバオもアリババグループなので、タオバオの利用方法も基本的にはアリババとあまり変わりありません。

 

唯一違うポイントとして、1点からの仕入れがデフォルトで可能となっているため、ロット数を気にすることがないことです。

 

簡単に利用できる反面、アリババよりも価格は高くなっているので、なるべくアリババでの検索を優先するようにしましょう。

 

 

 

出品者の評価確認方法

①出品者の会社名

この出品者の商品を今後も取り扱いたい場合は、URLと会社名をエクセルなどにまとめるといいでしょう。

 

②アリババに出店している年数になります。

この部分が特に大きな評価ポイントになるかと言われるとそうではありませんが、年数が少ない出品者よりも信頼はできるでしょう。

 

③出品者の評価ランク

このマークが最も重要なポイントであり、マークの種類と数で評価数を確認することができます。

※マークの意味は「タオバオの評価確認方法」であわせてご紹介します。

 

④取引成功件数

この数字が多ければ多いほど、取引が頻繁に行われていることになります。

 

⑤購入者からの評価

Amazonやメルカリの評価のように、アリババで購入した小売店もしくは卸業者からの評価が記載されています。

 

 

タオバオの評価確認方法

①タオバオ出店年数

この出品者の商品を今後も取り扱いたい場合は、URLと会社名をエクセルなどにまとめるといいでしょう。

 

②出品者の評価ランク

このマークが最も重要なポイントであり、マークの種類と数で評価数を確認することができます。

こちらの画像が評価マークのランクになります。

 

一般的にハートマークは、マーク数問わず信頼度は低めなので取引を行わない方が無難だと言われています。

 

王冠マークがついている出品者はほぼ確実に優良な出品者ですので、安全に取引ができでしょう。

 

ただ、王冠マークにこだわりすぎると、商品を見つけることが難しくなりますので、ダイヤマークの出品者でも取引を行いましょう。

 

私の体感ですが、ダイヤマーク3以上から比較的優良な出品だと感じます。

 

③項目別の評価(5段階)

描述;商品画像と実物の相違による評価

数字が低ければ低いほど、届いた現物と写真との違いが激しいことを指します。4,5以上を基準としましょう。

 

服务;顧客への対応

返品やクレームなどの対応のスピードが関わってきます。

代行業者を利用するので、それほど気にする必要はありませんが、4を下回る出品者は避けましょう。

 

物流;納期のスピード

中国国内での配送対応速度となり、今回の場合だと、出品者から代行業者に届けるまでのスピードになります。

代行業者からあなたのショップで購入した顧客への納期は、代行業者に依存します。

 

④取引実績

評価は取引実績を確認することができます。対応や商品の質が悪い出品者だと必然的にここの評価部分は荒れることになります。

 

 

売れる商品のリサーチ方法

売れる商品を探すためのリサーチ方法は、自分の好みではなく、求められている商品を販売する必要があります。

 

 

無在庫に関しては自分の直感もOK

これからネットショップに商品を出品していく中で、画像検索やBANRIのリサーチサービスを利用して、しっかりとリサーチした商品と、扱っている同ジャンルのものをとにかく大量に出品していく比率は、およそ2:8が好ましいでしょう。

 

日常的に、同ジャンルの商品をどんどん出品していき、休日などのまとまった時間が取れたタイミングでしっかり売れる商品をリサーチする流れを意識してください。

 

 

商品選定の基本

売れる商品を探す前に「何を売るのか?」を決めなければいけません。

 

この「何を売るのか?」を決める上で重要なポイントは以下の2点となります。

 

 

 

ブランディング(ターゲットを決める)

 

リサーチと同等かそれ以上にブランディングは最重要です。

 

ブランディング思考は常に大切にしてください。

 

私は独立当時ブランディングを甘く見て失敗した経験があるため、経験者の一次的情報として忠告させていただきます。

 

ブランディングといっても何もファッションブランドを作るだけでなく専門店化するだけでもいいです。

例えば、

 

例〉文具店→ペン専門店→フランス製ペン専門店

例〉雑貨店→アジアン雑貨店→タイのコットンランプ専門店

例〉メンズ服店→渋谷系セレクトショップ→インディアンアクセサリ専門店

例〉レディース服店→お姉系セレクトショップ→LAファッション専門店

例〉コスプレ用品店→撮影用衣装ショップ→バレエ衣装専門店

 

上記の例のように、右に推移していく形でノーブランド品は専門化していくと、良いかと思います。

 

注意点としては、はじめにターゲットを絞り込んだものの、もっと商品を売りたいという気持ちから、徐々にターゲットの受け口を広げてしまうことです。

 

これは非常にありがちな行為であり、売りたいという気持ちはわかりますが、結果的に本当にターゲットとして決めた層のユーザーが専門性を感じられずに購入してくれない、受け口を広げて狙ったユーザーからも同じく、専門性を感じられずに購入に至らないという中途半端な状態になってしまうのです。

 

ターゲットの受け口を広げるくらいなら、完全にターゲット層を変更してしまうか、新たにもう一つショップを作成した方がいいでしょう。

 

 

ペルソナ設定

アプローチするターゲット層を決めた後は、ペルソナの設定を行いましょう。

 

ペルソナをわかりやすくいうと、「狙ったユーザーの明確な人物像です」

 

以下の項目を埋めつつ、あなたの商品を購入してくれる人物像を明確化していきましょう。

 

  • ・年齢、性別、住んでいる場所
  • ・仕事(仕事内容、役職)
  • ・生活パターン(起床時間、通勤時間、勤務時間、就寝時間、外食派or自炊派)
  • ・最終学歴
  • ・価値観、物の考え方
  • ・今課題と感じていることやチャレンジしたいこと
  • ・恋人・配偶者の有無、家族構成
  • ・人間関係
  • ・収入、貯蓄性向
  • ・趣味や興味の対象
  • ・インターネット利用状況 利用時間、所持しているデバイス

 

以上の項目を、実際の統計情報やSNSの書き込みなどを参考にしながら決めていきましょう。

決してあなたの想像で決めてはいけません。

 

統計情報に関しては、例えば20代男性の趣味を調べたい場合、WEBで「20代 男性 趣味 統計情報」などと検索すると、実はWEB上で統計情報が公開されているのです。

 

必ず、根拠を持って決めるようにしてください。

 

ペルソナを設定するにあたり、ここまで詳細に決める必要があるのか?と思われるかもしれません。

 

ここであなたが明確にした人物像は、決して1人だけではなく、世の中に大勢いるはずなのです。

 

上記の項目を埋めていくのは、あなたの想像ではなく統計情報などを元にしたデータであり、実際に存在している人物像です。

 

つまりペルソナで1人の人物像を決めて、そこにアプローチをかけていくということは、世の中にいる同じような人物に最も刺さる適切なアプローチをかけていくための指標になるのです。

 

あなたが普段から見ているCMやWEB広告等で「なんかすごく気になる」と感じたことがあるはずです。

 

しかし、一方で「なんか胡散臭い広告だな」と思ったこともあるでしょう。

 

これは、あなただけが思っていることではなく、あなたと似た性格、ライフスタイルを送っている多くの方が同じように感じているのです。

 

「自分の性格やライフスタイルはこの世で自分だけだ!」と思っている方はいませんよね?笑

 

 

メルカリ・ヤフオクからのリサーチ

 

ユーザー数の多いメルカリやヤフオクで、あなたのネットショップに出品する商品を探す際に、入力しそうなキーワードで検索すると、恐らくあなたが取り扱いたい商品が表示されるでしょう。

 

その中で、売り切れている商品や評価の多い出品者を見つけてください。

 

その商品が、アリババやタオバオで出品されているような、アジア人モデルを起用した商品画像を利用している場合は、ほぼ確実にアリババ、タオバオで出品されている商品を仕入れているので、画像検索を行うと同じ商品が表示されます。

 

こちらの商品もネットショップに積極的に出品していきましょう。

 

中国から輸入されているかどうか見極める方法として、

 

 

【1】プロのカメラマンが作成した写真

 

独自のECサイトやAmazonなどではなく、メルカリやヤフオクのような誰でも出品できるようなプラットフォームに出品している方がカメラマンに撮影を依頼していることはまずないと考えていいでしょう。

 

 

【2】写真に写っている人物が外国人モデル

 

アリババの商品は間違いなく日本で撮影していません。

そのため、あちらのモデルを起用するのは当然のことですね。

 

 

【3】極端に画質が荒い写真

 

アリババの写真は非常にクオリティの高いものばかりです。

 

更に細部まで掲載されているのでその写真を使用できれば、自分で撮影する必要がなくなります。

 

そこで、画面をキャプチャするソフトを使用して撮影の手間を省きます。

 

しかし、ダウンロードではないためどうしても画質が低下してしまうのです。

 

 

【4】高いクオリティで1枚しか掲載されていない。

 

アリババの商品の中には商品画像が1枚しか掲載されていないものがあります。

 

仕入れ編で紹介した「相以」での検索方法は意外と知らない方が多いため、このように1枚しか使用されていないのでしょうね。

 

 

以上の4つの項目が当てはまれば当てはまるほど中国から輸入している商品である可能性が高くなります。

 

 

 

Amazonからのリサーチ

 

Amazonでも多くの中国輸入の商品が出品されており、ノーブランド商品はほぼ全て元をたどれば中国製品です。

 

しかし、ブランド品にもアリババから仕入れられる商品が意外と紛れていることがあります。

 

そこを見極めることでさらに売れる商品を見つけることができるでしょう。

 

まず、気になるカテゴリで検索を行って下さい。

 

上位表示された商品の中にこのようなタイトルがあるはずです。

 

「○○○○ レディース ハンドバック 2way ~」

このタイトルの先頭部分が出品商品のブランド名になっていませんか?

そのブランド名をGoogleで検索してみてください。

 

ホームページやネットショップなどが特にない場合は、OEM製品として販売している中国輸入製品となります。

 

OEM(オーイーエム、英: original equipment manufacturer)とは

他社ブランドの製品を製造すること、またはその企業である。 日本語では「相手先(委託者)ブランド名製造」、「納入先(委託者)商標による受託製造」などと訳される。

OEM – ウィキペディア

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/OEM

 

 

OEMといっても、中国から仕入れた商品に適当なブランド名のパッケージを付けてブランドっぽく販売しているだけなのです。

 

Amazonではブランド申請ができるシステムがあり、その申請に通ることでブランドとして販売することができるようになり、相乗り出品の恐れがなくなります。

 

このようなブランド商品をみつけることができれば、あとはキーワードを頼りにアリババで探すだけです。

 

Amazonで上位表示されているということは、それなりに売れている商品なのでネットショップでも十分通用する商品となるはずです。

 

私の経験上、企業がこの手法でAmazon出品をしている場合が多く、しっかりとしたマーケティングが行われているので需要がある商品といえるでしょう。

 

    

 

仕入れサイトからのリサーチ

 

国内仕入れサイトを利用してもリサーチを行うことができます。

 

国内仕入れサイトは仕入れ値が高いため、仕入れることはおすすめしません。

 

しかし、仕入れサイトに出店している問屋は非常に参考になるのです。ほぼ中国輸入ですから。

 

最も参考になる国内仕入れサイトをご紹介します。

NETSEA(ネッシー)の評判は?個人が使う時の注意点も【明細公開】

 

この仕入れサイトは国内問屋の中で最大級です。

会員登録は無料なので仕入れ商品のリサーチ用として登録してください。

仕入れ商材のランキングがカテゴリ別で紹介されています。

 

NETSEAは本当に大量の商品が売れているのでランキングに掲載されている商品は一部売り切れになっているものが多くあり、それだけ需要があるものになります。

 

NETSEAでアリババより高い価格で販売されているものに更に値段を上乗せしてメルカリ等へ販売しているということは、アリババで同じ商品を見つけることで、NETSEAで仕入れている方では太刀打ちできない価格で販売できるわけです。

 

全く同じ商品を見つけなくても似たような商品をアリババで見つけて引っ張ってくることができればほぼ間違いなく売れる商品になるので、日頃から積極的に調べるようにしましょう。

 

言ってみればNETSEAは売れる商品を教えてくれる、自動リサーチツールのようなもので、マーケティングの宝庫です。

 

次はNETSEAでより簡単にアリババの商品を見つける方法をご紹介します。

まずは適当に商品を検索してください。

商品の一覧が表示され、卸値の下に販売元の会社名が記載されています。

 

ここが注目するポイントであり、赤枠のように日本人ではつけないような会社名が紛れています。

 

このような社名は中国から直接NETSEAに卸している会社で、その証拠に価格もかなり安く設定されているはずです。

そして、表示されたトップの商品を参考にアリババで同じもしくは酷似する商品を探してください。

赤枠の商品なんかは、私もアリババで何度も見たことがある商品です。

 

ちなみに商品詳細の【出荷条件】に発送までが2週間、14日と長い日にちで記載されている場合は中国業者と断定できます。

 

 

BASEアプリからのリサーチ

販売するBASEからリサーチしてしまおう!という手法になります。

 

 

BASEのショッピングアプリでは、販売店に評価をつけられる仕様となっています。

 

あなたの販売したいジャンルの商品を検索して、出品者の評価数が多いショップを覗いてみましょう。

 

BASEアプリは、メルカリなどと異なり、ショップの評価は必ずしもしなければいけないものではありません。

 

このような、評価制度はあるものの、評価が必須ではない場合の、評価を記入してくれる割合は、およそ10%未満と言われています。

 

つまり、評価が100あるBASEでは、1000商品程度は売れている計算になります。

 

1000商品も売れていれば、十分人気なショップと言えますので、自身が販売している商品ジャンルと一致して、なおかつ評価数が50以上ついているショップの商品は必ず参考にするべきでしょう。

 

全く同じ商品ではなくても、類似している商品を探すことは、この章で紹介してきた手法を駆使することでそれほど難しくはありません。

 

1、商品の特徴をアリババもしくはタオバオに入力して検索

 

2、商品の画像をキャプチャして画像検索をかける

 

3、画像をキャプチャしてBANRIでリサーチの依頼を行う(以下で解説)

 

この3つを行えば、ほとんどの商品は見つかるはずです。

 

 

BANRIのリサーチサービス

 

同ジャンルの商品を探す場合、通常通り検索を行うのも1つの手ではありますが、代行業者BANRIのリサーチサービスを利用して、「〇〇のジャンルの商品を取り扱っている出品者を調べてください」と伝えると、1回のリサーチで100円の手数料でリサーチを行ってくれます。

 

まずは5つほどの出品者を紹介してもらいましょう。

 

1つの出品者を紹介してもらうだけで、数十から数百の同ジャンル商品を知れることになりますので、たったの500円で1000近くの商品情報を手に入れることができます。

 

自身で100の商品を探すのにも数日から数週間の時間を費やすので、ぜひ活用していただきたいリサーチサービスとなります。

 

 

Googleとアリババの画像検索

アリババの画像検索↑

 

Google画像検索↑

 

国内で最大級の卸サイト「NETSEA」で販売されている商品は、アリババかタオバオで出品されている商品がほとんどになります。

 

ですので、NETSEAに掲載されている、売れ筋ランキング上位の商品画像をキャプチャ保存してアリババの画像検索で検索すると、全く同じもしくは類似する商品がほぼ必ず表示されます。

 

NETSEAで売れ筋ということは、日本中の小売業者がこぞって仕入れている売れ筋商品ということなので、同じものをアリババ、タオバオで見つけることができれば、必ずショップに出品するようにしましょう。

 

また、アリババやタオバオをずっと見ていると、外国人モデルや写真の撮影した感じなどから、メルカリやヤフオクで出品している商品が「あっ!これアリババの商品じゃん」と思うことがあります。

 

その場合も、商品写真を保存して、画像検索をかけてみましょう。

 

アリババで探したい商品画像にカーソルを合わせて右クリックして、「Googleで画像を検索」を選択してください。

 

類似する画像をもとに検索結果が表示されます。

 

1ページ目にはNETSEAの販売サイトなどの日本ページが表示されますが、ページを進めていくと、中国語で表示されたサイトが表示されます。

 

その中の赤枠の表示がある部分がアリババの商品ページです。

開いたページがこのアリババのページです。

 

制限により上記のように画像検索ができないサイトもあります。

 

その場合は、「snapclab」という画像をキャプチャできるフリーソフトを使用して画像をキャプチャ保存してください。

Googleでテキストの代わりに画像で検索することができるサービスです。

 

先ほどキャプチャした画像をドラッグして検索

ドラッグできない場合は、画像をアップロードすることも可能です。

 

あとは、同じように検索結果をみていくとアリババのページが見つかるはずです。

 

上記2つの方法のように画像で検索してもアリババの商品が見つからない場合は、アリババから仕入れた商品ではないか、既に販売が終了した商品の可能性が高いです。

 

また、アリババから仕入れた商品であっても、販売元が大きく加工したり、撮影した写真であればアリババの商品は表示されません。

 

ただし、画像に効果やフレームを付ける程度の加工は意味がありません。

 

アリババにも最近画像検索が実装されたのですが、最近の実装であり、私もまだあまり使用していないため精度に関してはなんともいえません。

 

Googleの画像検索と並行しながら使用するのがおすすめです。

 

 

季節物商品について

ネットショップ無在庫を実践している方から「たくさん出品しても季節が終わると意味がなくなるのではないですか?」このような質問を頻繁にいただきます。

 

確かに季節物はその季節が過ぎれば売れなくなるのは当然です。

 

ただ、季節が過ぎれば、登録している商品の公開を非公開に設定することができます。

 

メルカリなどのように、商品情報そのものを削除する必要がありませんので、翌年に再販することだって容易にできるでしょう。

 

また、季節に依存しない商品ジャンルもたくさんありますので、どうしても気になってしまう場合は、そちらのジャンルを取り扱うのも1つの手段です。

 

 

需要のあるワードで推測する手法

 

ここで利用するのは以下の2サイトとなります。

 

・Googlekeyword(https://goodkeyword.net/)

・キーワードプランナー(https://adwords.google.com/KeywordPlanner)

 

 

Googlekeyword

Googlekeyword(https://goodkeyword.net/)

上記のサイトは入力したキーワードがどのようなキーワードとあわせて検索されているかを調べるサービスです。

 

例としてスマホケースと検索すると画像のようにキーワードの一覧が表示されます。

 

ページ右側の赤枠部分でキーワードのテキストがコピーできるようになっているのでコピーしてください。

 

 

キーワードプランナー

キーワードプランナー(https://adwords.google.com/KeywordPlanner)

 

次に使用するのがキーワードプランナーです。

 

使用するにはアドワーズのアカウントを無料作成する必要があるので登録してください。

 

ログイン後、赤枠の「検索ボリュームの傾向を取得」を選択

 

先ほどコピーしたキーワードを赤枠に全て貼り付けて、検索ボリューム取得を選択。

すると先ほどペーストしたキーワードの月間平均検索ボリュームが表示されます。

 

上から検索数が多い順で表示され、一番上の月間検索ボリュームは10万~100万とかなりの数字で需要があることがわかります。

 

以前までは詳しい数字が表示されていたのですが、現在は大まかな数字で表示されるようになってしまいました。

 

詳しい数字を知るには実際に広告を出稿すると見ることができますが、そこまで知る必要もないのでこれで十分でしょう。

 

「スマホケース 手作り」の検索数も多いため、ハンドメイドやスマホケースを作成する部品が売れることが読み取れますね。

 

また、「スマホケース iPhone7」が多いということはiPhone8iPhoneXよりもiPhone7のケースの方が現在も需要があることが読み取れますね。

 

ちょっとした応用もご紹介します。

比較をオンにして保存を選択。

すると前年度と検索数の変化の割合が表示されます。

 

「スマホケース 手作り」で見てみると、

2016年の月間検索数は10001万に対して、2017年には1万~10万とかなり伸びてきているのが読み取れます。

 

2018年もこのまま伸びるかほぼ変わらない可能性が高いので注目するべきキーワードになるでしょう。

 

逆に前年より検索数が下がっているキーワードもあるのでそちらも念のため確認しておくと売れないジャンルを仕入れてしまうリスクが軽減されます。

 

以上の通り様々なキーワードを調べて傾向を知っておくことは大切ですが、すべてを暗記することは難しいです。

 

そこで調べたキーワードを全てExcelへリストとしてストックしていくことを強くおすすめします。

 

 

注意が必要だが効果絶大な手法

これはやり方を間違えると危険なため、実践するのであれば注意が必要です。

 

アリババでは偽ブランド商品が非常に多く出回っています。

 

ノーブランド商品だと思って仕入れたものが偽ブランドだって税関で止められてしまった、なんて話もよく聞きます。

 

これを逆手にとって、人気なブランド品に寄せて作っているような商品をアリババで探して仕入れるのです。

 

いくらデザインが似ていてもブランド名、価格、デザインが違っていれば偽ブランド品という扱いにはならず、全く違う商品としての扱いになります。

 

この画像の商品は、先ほど紹介したダニエルウェリントンに似ていますが、価格帯、ブランド名、デザイン、この3つがどれも完全には一致しないため、偽ブランドではありませんし、税関で止められることは決してありません。

 

しかし、目先の利益に目がくらみ、本物にかなり寄せた商品を仕入れて税関で止められたりする人もいるので注意が必要です。

 

ノーブランド品でもマイナーブランドも、もとをたどれば、有名ブランドや流行りを取り入れているので何かに似てしまうのは当然です。なので、この方法も別にグレーなどではなく1つの正攻法の手段に過ぎません。

 

効果は絶大なので一度お試しください。

 

くれぐれも偽ブランドは仕入れないでください。

 

 

自分の好みで選んではいけません

 

無在庫販売は費用負担なしで商品をたくさん出品できることが最大のメリットなのですが、自分の好みを優先しすぎて中々商品を出品しない、メリットを完全に殺してしまっている方が目立ちます。

 

これから運営していくショップでは、あくまでもお客様が買いたい商品を選ぶのであって、出品者自身の好みで商品を選ぶのでありません。

 

好きな、得意なジャンルの商品を扱うことはモチベーションにも繋がりますし、非常に良いことなのですが、常に購入者の立場に立ちフラットな思考でネットショップ運営と向き合ってください。

 

ここを意識できるかできないかで、月収0円か月収30万円の差があると言っても大袈裟ではないレベルで重要なことです。

 

もう一度言いますが、

 

「自分の好みや考えは一度捨て、購入者の立場に立ちましょう」

 

少数しか出品されていないショップよりも、たくさん商品が出品されているショップの方が楽しくなりますし、気に入った商品を見つけてくれるお客様の数も増えますよね?

 

お客様の気持ちに立つことができて初めてショップオーナーになれるのです。