【第4章】ネットショップBASEへの垂直展開

 

 

【ネットショップの必要性

 

物販を始めるにあたり、必ず視野に入れておくべきなのが、ネットショップへの垂直展開です。

 

それぞれの運営方法や規約があるプラットフォームで販売を行うのは確かに気軽に始められますが、その分だけライバルの数や価格競争に巻き込まれてしまうのです。

 

そこで必要なのが、自身だけで販売できる、自分だけのフィールドであるネットショップの存在であり、ここを視野に入れていない販売者は確実に離脱することになるでしょう。

 

ネットショップと聞くと難しいイメージを持つかもしれません。

 

開店時は集客力が完全に0であり、どれだけ良い商品を並べても絶対に売れることはないでしょう。

 

更に、ここから集客を行い、毎月利益を出すとなると、かなりの知識と費用を投入することになります。

 

そこで私は、ある程度集客が自動的にできるメルカリやヤフオクなどからのスタートを推奨しており、ここで販売の知識はもちろん、ネットショップへの導線を引いたり、ネットショップ運営の準備などを行うのです。

 

特に既存のプラットフォームからネットショップへの導線には非常に有効であり、費用をかけずに、それどころか利益を出しながら集客をすることができます。

 

はじめは、リサーチや販売戦略、メルカリ、ヤフオクの販売に集中することになるため、ネットショップに目を向けることは難しいかもしれませんが、それでもちょっとしたことで垂直展開を行っていける手法も紹介させていただきます。

 

 

 

 

【BASEを推奨しています】

 

ネットショップを開設するとなると一般的にはワードプレスというサービスを利用します。

 

独自で構築するものですから、閉鎖の危険性が一切なく、細かい部分まで自身が納得のいくデザインにすることができます。

 

ワードプレスの場合は、プログラミングやSEOの高度な知識が必要となり、通常の場合はそれぞれの分野の専門家に依頼するのが一般的でしょう。

 

しかし、費用も数十万単位で必要になることもあり、ネットショップを運営している会社などに勤めていた経験などがないと、いきなり手を出そうと思う方はそうそういません。

 

そこで私がネットショップを開設する際に推奨しているサービスが「BASE」です。

 

ネットショップを簡単に開設できるサービスは現在多数存在しており、その中でも完全無料で販売までできるのがこのBASE(ベイス)なのです。

 

ネットショップの無料テンプレートを選び、メルカリやヤフオクで出品する要領で商品を登録することで、ショップの運営が開始できます。

 

それだけでも非常に便利ではあるのですが、私が推奨する理由は何もこれだけではありません。

 

手続きなどが非常にめんどくさいクレジットカード決済も、BASEを利用することで標準付属してあり、コンビニ決済にも対応しています。

 

BASEはBASE.Magという独自メディアを運営しており、商品に関する記事を書くことでこのBASE.Magに掲載してもらうことが可能で、掲載されとかなりのショップへのアクセス数が見込めます。

 

しかし、これだけ推奨しているBASEでもやはりBASE規約の上で運営していく必要があり、ショップの売り上げが安定してきた段階で、ワードプレスへの移動は視野に入れるべきでしょう。

 

まずはBASEでネットショップとして成り立つまで頑張っていきましょう。

独自ドメインをあてておくことで、ワードプレスに移設したからといって、アクセス数が落ちることはほとんどありません。

 

 

 

 

【BASE開設までの流れ】

 

何故BASEを推奨しているのかをご説明しましたが、ネットショップを運営したことがない方にとってはあまりピンとこないかもしれませんね。

 

そこで実際にBASEの開設方法を詳しく紹介している記事があるのでぜひご参考ください。開設や維持費等は無料なので、仕事や物販の合間で実践することをおすすめします。

 

http://www.nikaido.site/entry/base-netshop

 

 

 

 

独自ドメインは必須】

 

独自ドメインはネットショップを運営する上で非常に重要な要素になります。

 

独自ドメインとはそのサイトやショップの住所であり、それが分かりやすいものであればSEOでの有利性や、そのサイトの独自性を強めることができるのです。

 

私のブログでいうとトップのこの部分です

http://www.nikaido.site/

 

nikaido.siteが私の取得した独自ドメイン

 

他にも.comや.jpなどがあり、ショップ用にも.shopなんかもあります。

 

独自ドメインは購入する必要があり、私がおすすめするのはお名前.comというサイトになります。

 

独自ドメインでも.comのような有名なものは比較的高額ですが、それでも年間1000円~3000円程度であり、それでも高いと感じる方は、.siteや.shopなどが年間数十円~数百円で販売されています。

 

年間数十円であればほとんど無料のようなものですので、BASEでネットショップを開設して、まだ売れていない状態でも独自ドメインをあててもいいでしょう。

 

しかし、独自ドメインを数十円で購入できても、1年後の更新日には更新料として3000円程度発生します。

 

1年あればいくらかはショップの売り上げがでているはずなので気にすることはないかもしれませんが、とりあえずはメルカリやヤフオクだけに集中したいという方は、すぐに設定しなくても大丈夫です。

 

ただ、3章で紹介したブログにも独自ドメインを利用する必要がありますので、「〇〇.shop」という独自ドメインをBASEのネットショップで使用し、「△△△.〇〇〇.shop」のようにサブドメインを設定して、ブログに使用することができます。

 

サブドメインは、1つのドメインを持っていれば、無料で利用することができるので、上記の方法が費用的にも管理的にもおすすめです。

 

サブドメインについて丁寧に解説してくれている記事を見つけたので、こちらをご参考ください。

 

ドメインについて

https://www.asobou.co.jp/blog/web/domain

 

早速、ドメインを1つ取得してみましょう!

 

お名前.comリンク

https://www.onamae.com/

 

 

 

 

【ブログ運営で大幅な近道】

 

メルカリ、ヤフオクからネットショップへの垂直展開は非常に効果的だということは私も常に言っていることです。

 

しかし、ブログを運営し、そこからネットショップへのアクセスを増やすことは非常に高い効果を得ることができ、ブログ運営はそれほどコストもかからないため、費用対効果も抜群です。

 

私個人としては同時にブログを運営してほしいところなのですが、費用対効果が優れている半面で記事を更新することは非常に労力を要し、尚且つ成果が出るまでも時間がかかります。

 

ただでさえ、メルカリ、ヤフオクにあわせてネットショップのことも考えなければならない時にブログも同時に管理していくことは困難だと思います。

 

そこでとりあえずは3章でも紹介した「はてなブログ」という無料で利用することのできるブログを利用して1週間に1記事だけでも更新してみてください。

 

たったそれだけでも1年後に始めておいて良かったなと思うことができるでしょう。

 

 

 

 

【ブログからショップへのアクセス】

 

ネットショップを運営している方がブログを始めることで一番大きいメリットがネットショップへのアクセスアップです。

 

記事を長期的に書き溜めていくことでネットショップより効率よくSEOの効果が表れ、ブログへのPV数が増えていきます。

 

そこにネットショップへのリンクを貼りつけておくことでブログを読んでくれるターゲットが近い見込み客をネットショップへ呼ぶことが可能になるのです。

 

また、見込み客でなくても自身のブログ記事にネットショップへのリンクを貼り付ける行為もSEOに影響があると言われているため、一石何鳥にもなりますね。

 

 

 

 

【記事の更新でファンを獲得】

 

ブログに、販売中の商品やショップに込める想いなどの記事を長期的に書き溜めていくことで必ずどこかのタイミングで読者がついていきます。

 

その読者は、ただなんとなくネットショップへ訪れた人より購入してくれる確率が非常に高く、質の良い見込み客となる可能性が高いです。

 

自身が書いている記事に好意をもったり、共感を得てもらうことで固定のファンが付き、場合によっては購入した商品をTwitterなどのSNSに宣伝してくれることだってあるのです。

 

 

 

 

【SNSを有効活用】

 

ネットショップを露出させるためには、SNSでの宣伝、拡散が必要になります。

これに関しては、ネットショップを作成したと同時に必ずアカウントを作成してください。

 

必須のSNSはTwitter、インスタグラム、Facebookの3つになります。(特にTwitter)

 

これらは非常に効果があり、ネットショップなどのネットビジネスを行う上で当然のプラットフォームであるため、ネットでも効果的な方法がいくつも紹介されており、活用方法などに困ることはないでしょう。

 

私自身はSNSの活用は非常に苦手なジャンルになるのですが、ネット上で非常に効果があるなと感じた手法や、実際に私が実践して効果を感じることのできた手法を紹介していきます。

 

 

Twitter

 

3つのSNSの中でTwitterが最も発信力の高いSNSといえるでしょう。

 

しかし、ビジネス系に関するつぶやきは敬遠されやすく、私のような少し難しいビジネス系の発信ではフォロワーはほとんど増えません。

 

そこでおすすめなのが、ネットショップに関するつぶやき、それと同時に有名ショップのつぶやきのリツイートです。

 

決して小難しいようなビジネス色のあるつぶやきはしないでください。

 

「こんな商品が入荷しました!」

 

「この商品はここがかわいい」

 

このような単純なものでもいいでしょう。

 

ただ、これだけのつぶやきでは、ファンには届きますが、新規のフォロワーを増やすことは少々難しいでしょう。

 

Twitterマイページ(アプリ)下の虫メガネアイコンをタップすると、おすすめトレンドというものが表示されます。

 

これは現在Twitterで最もつぶやかれているキーワードが表示されているのですが、これが非常につぶやきへのアクセスを集めてくれるのです。

 

まめにこのトレンドキーワードをチェックして自分でも参加しやすいキーワードがあれば、ぜひ乗っかってつぶやいてください。

 

的外れのつぶやきをしたからと言って、そこまで発信力のない状態では批判的なコメントも中々もらえないので気にせずにガンガンつぶやきましょう。

 

また、有名なショップや商品などのつぶやきをリツイートすることで、あなたのTwitterに訪れた方は専門性を感じます。

 

 

Facebook

 

Facebookはどちらかというとビジネス色が強く、ビジネス系の投稿でも反応してくれる方が多い印象です。

 

Facebookの投稿はTwitterと違い、Facebook独自のアルゴリズムによって過去の投稿がピックアップされることが多くあります。

 

更に、投稿自体がFacebook1ページに占める割合が多いため、Twitterのように短いつぶやきではなく、短いブログ記事の感覚で投稿していきましょう。

 

 

インスタグラム

 

アパレル系のネットショップで最も力を入れるべきなのがインスタグラムです。

 

投稿した写真が一覧で表示されるため、一感性のあるショップであれば、勝手にオシャレなページになります。

 

入荷した商品やモデルさんに着用してもらった写真などを積極的に載せてネットショップへアクセスしていない状態でもネットショップの雰囲気を伝えられるようにしましょう。

 

また、あまり知られていない手法として、

 

インスタグラムで自身が運営するネットショップのコンセプトに近い投稿をしている方にインスタグラムからダイレクトメッセージを送ります。

 

その際に、自身のネットショップの商品を無料でお渡しする代わりに、着用した写真をインスタグラムへ投稿してもらえるかどうか尋ねましょう。

 

ネットショップの商品は数千円するので、それが無料で貰えるとなると意外と快く承諾してくれる方が多く、こちらとしては仕入れ値は数百円程度なので非常に安価な宣伝となり、いい関係が築くことができます。

 

この手法を複数の方に行い、宣伝効果が高かった方に継続的に頼むことで無駄を削減していくこともできます。

 

高額なPPC広告を打つ前に、このように少しの工夫で安価に宣伝ができる方法を色々試していきましょう。

 

私の思い付きでこの手法を取り入れることになった後に知ったことなのですが、腕時計ブランドで有名な、ダニエルウェリントンもインスタグラムでこの手法を行っていたようです。

 

 

 

 

【ネットショップへの集客】

 

ここからは、ネットショップ開設から比較的すぐに効果のある集客方法をご紹介していきます。

 

これらの手法はブログなどと違い取り入れた初期でも効果を発揮することがあり、基本的なことと言えるでしょう。

 

 

ショップ自体のSEO対策

 

ネットショップ自体のSEOを上げるために商品登録時の商品説明をできるだけ記入してください。

 

ショップに初めて訪れた方は、商品の説明をしっかり読んでから購入のアクションに踏み切ります。

 

これだけでも内容を濃く記入する意味があるのですが、実はSEOにも影響してくるのです。

 

文章量が多ければ多いほど、それに含まれているキーワードで検索される可能性が高くなり、単純な文章量もGoogleで上位表示させるかどうかの判断材料だとも言われています。※適当な文章はもちろんNG

 

1商品あたりに記入する商品説明文章量に関して私が推奨する文字数は、最低でも500文字です。

 

せっかく考えて作成した文章なので、内容を少し改変してはてなブログの記事にすることで更に効果が期待できるでしょう。

 

こちらの記事でかなり詳しく解説していますのでご参考ください。

http://www.nikaido.site/entry/nikaido-base_1

 

 

BASEが提供するサービスで集客

 

BASEでは無料でブログを利用することができます。

 

はてなブログで運営するブログとあわせてこちらも利用しましょう。

 

効果的な書き方は下記の記事をご参考ください

http://www.nikaido.site/entry/nikaido-base_3

 

また、先述したBASE.Magというメディアにも取り上げてもらえるような記事を意識して書きましょう。

 

ポイントをとらえることで、ほぼ100%の確率で掲載されるので下記記事を参考にしながら記事を書いてみましょう。

 

BASE.Magに掲載される書き方

http://www.nikaido.site/entry/nikaido-base_2

 

 

有料だけど効果のあるPPC広告

 

PPC広告とはweb検索時にトップに表示される広告のことです。

 

写真の赤枠の部分のことですね。よく見ると広告と記載されています。

 

実はこれ誰でもお金を払うことで確実に上位に入ることが可能なのです。

 

しかし、広告を表示させたいキーワードによって、人気があるものは非常に競争率が高く、たったの1クリックで数百円必要なことも珍しくありません。

 

1クリックあったからといって必ず売れるわけではないですし、成果なしで数百円支払うことも当たり前です。

 

ただし資金に余裕があり、ネットショップもそれなりに育っている場合は、長期的にみると、かなりの効果を発揮するのは事実です。

 

 

 

 

【【最重要】ブランディング】

 

ここからはメルカリ編でもお話していることを、そのまま記載しています。

それだけ意識して読んでいただきたいことなので、しっかりと頭に入れていてください。

 

 

・副業レベルで考えない

 

まず初めに重々ご承知かと思いますが、単月10万利益ではなく以後30万、40万、と事業を育てる前提でお話しします。

 

個人的な精神論で申し訳ないのですが「副業」レベルで考えると、伸びません。

 

法人化や店舗化も視野にいれてください(それくらいの勢い)恒久的な成長がなければ、事業は簡単に潰れます。

 

 

・売上ではなく純利益

 

純利益で思考してください。売上は扱う商品によって違いますので意味がありません。

 

テレビなどでよく目にする「会社の売り上げ数億円!!」などは売り上げをあたかも会社の収益というように出していますが、それはテレビや会社の戦略であり、この会社は凄いんだぞ!という凄みを出して興味を惹きつけるためのものでしかありません。

 

これから物販を始めるにあたって、目標を立てるかと思いますが、純利益で月収何円と決めるようにしてください。

 

 

・徹底したコストカットとスピード

 

人件費はギリギリまで使わないでください。かといって、成長スピードを止めるほどお金の出し惜しみもしないでください。

 

今後、物販が忙しくなり、人手が必要になったタイミングで、ランサーズ、アマゾンFBA、free lancer.com(海外)などに外注してください。

 

よほど自分ではなく会社にお金が残る状態でなければ、雇用はおすすめしません。

 

私は月収(純利益)80万円近くになるまでは、発送の代行以外は一度も外注化したことはありませんでした。

 

 

・スピード

 

単純なことですが、未完成でも試しにでも、とりあえず開始・行動してください。

 

商品写真が上手く撮影できない。

説明文やタイトルが思いつかない。

売れそうだけど本当に仕入れていいのかな。

 

このように日々悩むことばかりです。そこでいちいち止まっていると、中々前に進まないだけで何のメリットもありません。とりあえずやってみて、やりながら改善・修正していくことを心掛けてください。

 

特に慎重になりがちな日本人は忘れてしまいがちなので、たまにこれを読んでくださいね。笑

 

 

・ブランディング思考

 

とりあえずブランディングは最重要です

 

ブランディングは何もファッションブランドを作るだけでなく専門店化するだけでもいいです。

これを書きながらの思いつきですが、(重要すぎて別の章でも同じようなことを言っていたらすみません笑)

 

〈例〉文具店→ペン専門店→フランス製ペン専門店

〈例〉雑貨店→アジアン雑貨店→タイのコットンランプ専門店

〈例〉メンズ服店→渋谷系セレクトショップ→インディアンアクセサリ専門店

〈例〉レディース服店→お姉系セレクトショップ→LAファッション専門店

〈例〉 コスプレ用品店→撮影用衣装ショップ→バレエ衣装専門店

 

のように右に推移していく形でノーブランド品は専門化していくと、効果があります。

 

現にメルカリですと、ハーフパンツ専門店で絞った方が大量に売りさばいていました。夏が終わったら、ライダース専門店に変わっていました。

 

ネットショップでは中国輸入商品の中でも、写真は自身で撮影し、一貫性を持たせているショップが5000円以上でバンバン売っているショップもあります。

 

ネットショップ運営は扱う商品などによっても最善の手法が変わったりするのでショップを私に見せていただければ、改善点やアドバイスなどをご提案させていただきます。文章で読んで実践するよりも効果的ですね。